TRIOLA 「Chiral」
2019.3.22(fri) Release

ストリングス界で異彩を放つ須原杏(vn)と

波多野敦子(vla)による弦楽デュオ TRIOLA


メンバーチェンジを経て再結成された新生トリオラの最新作。エフェクターを駆使した独自の音作りで、これまでにないユニークで叙情的な音楽が生まれている。ゲストミュージシャン石橋英子、ジョー・タリア、ジム・オルークらを迎えることにより<室内楽>がメタモルフォーシスを起こした<キラル>、それは新ジャンルの誕生でもある。一本の映画に浸るような重厚な世界観の作品となっている。




Track List 

1, キラル11 / Chiral11

2, ファントム・ワルツ / Phantom Waltz

3, ミラーボールの暴走 / Runaway Mirrorball 

4, 白い虹 / Halo

5, ふたりの螺旋 / Twin Spirals

6, 13Hzの暗号 / 13Hz Cipher

7, 逆火 / Back Fire

8, マスデバリア / Masdevallia



Musicians

TRIOLA is

Anzu Suhara -violin, chorus

Atsuko Hatano -viola, violin, cello, contrabass,

piano, chorus Guest musicians are

Eiko Ishibashi -drums on track 1,2,6 Joe Talia -percussion on track 3

Jim O'Rourke -bass on track 1

All composed by Atsuko Hatano

Recorded by Joe Talia, Atsuko Hatano

Mixed, Mastered by Joe Talia



Cover

 Saskia Griepink “Masdevallia” 2018



初回特典 

タワレコ、Amazon等で事前に予約していただいた方に、折坂悠太&TRIOLAで作った、写真と音楽の実験シリーズ「colors」が200枚初回特典として付属されます。

TRIOLA「Chiral」
 リリース・パーティ

開催決定


【SOLD OUT】

2019年 7月17日(水) 
@渋谷 7th FLOOR


*ご好評につき、予約受付は終了しました。当日券の発売は未定です。
*ご予約後に来場が難しくなった場合は必ずキャンセルのご連絡をお願いいたします。

出演 

折坂悠太+ TRIOLA (須原杏, 波多野敦子)
TRIOLA <Chiral> special band (須原杏、波多野敦子、ジョータリア、石橋英子 and more)

OPEN 19:00 / START 20:00
予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,500(ドリンク代別)
*ご予約は7th FLOOR電話/メール窓口にて
承ります。


予約受付

 tel:03-3462-4466
nanakaiyoyaku+0717@gmail.com

件名に公演名、本文にお名前(フリガナ)
予約人数をご記入ください。
ご予約の確認がとれましたら返信いたします。

7th FLOOR
http://7th-floor.net/

TRIOLA <キラル>特設サイト
https://triola-chiral.themedia.jp/



Comments


今、風邪をひいて隔離された部屋の中で

この作品を聴いている。


僕は宇宙船から切り離された
脱出ポッドの中。
どこへ行くかはわからないが、
自分が骨を埋めるべき場所へと向かっている事だけはわかる。

いつか教科書で見た惑星が、
地肌までありありと見えるほどに近づいては、またひとつ、またひとつと遠ざかる。

静寂の中、体感できないほど
物凄いスピードで飛んでいる。

ここまで書いたあと、共に送っていただいた、楽曲にあてられた物語を読み、自分の思い描いたイメージとの近さに驚いた。


人けのない公共施設の本棚から、

ふと手に取った手塚治虫作品の一コマ。

煌めきと、緊張と、なんとも言いようのない刹那さがループするような感覚。


TRIOLAの1人である波多野敦子さんには、僕の「光」という楽曲に参加していただいた。


あらゆる光は最後一つの点になる。
それまでの間にいったい幾つの情景を、忘られぬ顔を、季節の機微を、この目で見ることになるだろう。

この惑星の地肌を、
僕はまだまだ確かめたくなった。

折坂悠太




弦楽器から放たれる音の粒子が、加速しながら煌めいてゆく。

鮮烈なドラム、パーカッション、ベースの伴走を得て。何億光年を一瞬で旅するかのように。

もしくは、永遠に咲いている特異な花のように。


その発見から既に何世紀もかけて洗練され尽くされたと思われるストリングスの表現で、
こんなに眩しい世界が、新たに切り拓かれてゆくなんて。

先鋭的な彼女の音楽に、めまいを覚えます。

生駒祐子 (mama!milk)




首謀者である波多野さんとは、これまでもいくつかの作品作りをご一緒してきた縁もあって、

TRIOLAのアルバム作品、そして彼女のソロワークも、長い時間を追ってほとんど聴いてきたきたように思う。


そんな中、昨年発表されたソロ名義のストリングス・ オーケーストラ作品「Cells#2」では、彼女の内部でフツフツと純粋培養されたかのような新しい響きに驚かされたが、今作は、誰も見知らぬ世界の、そのまた外へ。
どこまで行くのかは分からないけど、その先に見据える彼方は自分の後ろ姿かもしれない、と思ったり。

皮膚感覚が研ぎ澄まされるような、脳が奥の方で痺れるような、

音の粒子に呑み込まれるるような。とても不思議な作品。


清水恒輔 (mama!milk)


TRIOLA / トリオラ

photo by Ryo Mitamura


須原杏

  (スハラ アンズ)


TRIOLAのヴァイオリン。大学卒業後、実験音楽の勉強を始める。2012 年ASA-CHANG& 巡礼に新メンバーとして加入。その後は個人だけでなく「須原杏ストリングス」としてNHK 朝ドラや宇多田ヒカルなど多くのREC に参加している。また、20人の小さなLIVE から5 万人規模の公演まで、メジャーもインディーズもジャンル問わずLIVE サポートを行う。参加アーティスト▷▷絢香、今井美樹、宇多田ヒカル、森山直太朗、くるり、クラムボン、TK from 凛として時雨、SEKAI NO OWARI、fox capture plan、GLAY、tofubeats、ジム・オルーク、渡邊琢磨、青葉市子…and more。


波多野敦子 

 (ハタノ アツコ)


TRIOLAの作曲とヴィオラ。

2003 年に初のソロ・アルバム「13 の水」の発表をきっかけにCM、映画などの音楽制作を開始、同時期にEgo Wrappin'、トウヤマタケオ、mama!milkらの音楽をサポート。東京へ移住後、個人のための音楽制作Order Made Musicを開始。 作曲活動や自身のソロライブを続けながら様々なジャンルのレコーディングやライブ、ツアーに参加。 近年ではMOCKYジャパン・ツアー2019への参加や石橋英子、ジム・オルーク、 OORUTAICHI、

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER、折坂悠太らと共演している。2018年にストリングス・ オーケーストラ作品「Cells#2」を発表、 同年、増田セバスチャン監修によるPOLA のアートムービーの音楽を担当するなど勢力的に新たな音楽を追求し続けている。

Chiral is the brand new album from Japanese duo TRIOLA and took 2 years to prepare, compose and finally record.
The project TRIOLA was reborn in 2016 with the introduction of a new violinist: Anzu Suhara. 
Base member Atsuko Hatano provides all the compositions and the band still fonctions as a duo violin / viola plus the guests when playing live or on recordings.
Though Atsuko regards her compositions as simple ones, one can directly hear the complexity of the arrangements and the always search for special sounds and layers.
Anzu Suhara (violin - Japan) is interested in experimental music and has collaborated and recorded with various orchestra such as ASA-CHANG&junray, NHK dynasty gong and Hikaru Utada as “Anzu Suhara  strings”and many other acts. She is extremely active recording, strings arrangement and playing live with Hikaru Utada, Clammbon, SEKAINO OWARI, Jim O’Rourke, Quruli and more.
Atsuko Hatano (viola and composition - Japan) is a viola player using her instrument with a lot of electronics to add textures and layers to her sound. Definitely contemporary classical but with a very electronic approach.  She made a conceptual, avant-garde and organic album in 2018 called ‘Cells #2’ which sounds like a full strings orchestra tough it’s entirely played by herself adding layers with her string viola in form of ‘Cells’.    When not playing solo, Atsuko is extremely active recording, collaborating and playing live with Jim O’Rourke, Eiko Ishibashi, Mocky and many more acts.